7月 opec

2022-0701-相場観察

今日のイベント
18:00 EU 消費者物価指数HICPコア 予想3.9% 結果
18:00 EU 消費者物価指数HICP速報値 予想8.4% 結果
23:00 6月ISM製造景況指数 予想54.9 結果

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-30/REAITBT0AFB401?srnd=cojp-v2

米個人消費支出、実質ベースでマイナス-景気足取りの弱さ映す

Reade Pickert2022年6月30日 21:39 JST 更新日時 2022年6月30日 23:52 JST

  • インフレ調整後の実質PCE、前月比0.4%減-財が落ち込む
  • コアPCE価格指数、前年比4.7%上昇-昨年11月以来の低い伸び
Pedestrians carry shopping bags on Geary street in San Francisco.
Pedestrians carry shopping bags on Geary street in San Francisco. Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

5月の米個人消費支出(PCE)はインフレ調整後ベースで今年初の減少となり、前月も下方修正された。インフレ高進や米金融当局の利上げを背景に、景気の足取りが従来の想定よりも幾分か弱くなっていることが示唆された。

キーポイント
インフレ調整後の実質PCEは前月比0.4%減ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は0.3%減前月は0.3%増(速報値0.7%増)に下方修正サービス支出は増加-財への支出は減少

  米金融当局がインフレ目標の基準値としているPCE総合価格指数は前月比0.6%上昇。前年同月比では6.3%上昇、市場予想は6.4%上昇だった。コア価格指数は前月比0.3%上昇で、伸びは市場予想を下回った。前年比では4.7%上昇と、昨年11月以来の小幅な伸びにとどまった。

Inflation-adjusted spending fell in May as inflation remained elevated
米実質PCE(上)、PCE総合価格指数・前年同月比(下)出所:商務省

  インフレ調整前のPCEは前月比0.2%増加。個人所得は前月比0.5%増。

  消費は予想を下回ったが、需要は崩れていないことも示された。サービスへの需要は底堅く、以前より予想されてきた財からサービスへの消費需要の移行を浮き彫りにした。5月は国外旅行への支出が拡大した。

  ウェルズ・ファーゴのエコノミスト、ティム・クインラン、シャノン・シーリー両氏は統計発表後のリポートで「この日発表された月間ベースの消費に関する詳細は、今年1-5月の消費の状況がかなり弱く、4-6月(第2四半期)の成長が弱くなることを示している」と指摘した。

  貯蓄率は小幅上昇して5.4%と3カ月ぶり高水準となったが、なお2009年以来の低水準付近にとどまった。

  インフレ調整後の財の支出は1.6%減少と、今年に入って最大の落ち込み。特に自動車への支出が減った。一方、サービス支出は0.3%増。住宅関連や公益、ヘルスケアの分野が伸びた。

  賃金・給与は0.5%増。ただし、インフレ調整後の可処分所得は前月比0.1%減と、今年に入って3度目のマイナスとなった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

原題:US Consumer Spending Cools in Sign of Economy on Weaker

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-06-30/REAIRMT1UM0Z01?srnd=cojp-v2

OPECプラス、8月も生産回復維持-今後の動きは協議持ち越し

Grant Smith、Salma El Wardany2022年6月30日 21:43 JST 更新日時 2022年6月30日 22:43 JST

  • パンデミックで削減した供給を完全に回復-増産の実現性には疑問符
  • バイデン氏の7月サウジ訪問が今後に影響か、次回会合は8月3日
A valve control wheel connected to crude oil pipework in the Republic of Bashkortostan, Russia. Source: Bloomberg

石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」は、8月の生産を引き上げ、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で削減した供給分を完全に回復させることを承認した。今後の動きに関する協議は次回に持ち越した。

  発表文によると、OPECプラス全体で8月の生産は日量64万8000バレル引き上げる。パンデミックに伴う需要減でOPECプラスは2年余り前に生産を同970万バレル減らした後、段階的に回復させてきたが、これで完全に元の状態に戻る。

  ただ、サウジアラビアや湾岸諸国以外の多くのメンバーは計画通りの生産回復を実現できておらず、今回の決定は象徴的な意味合いが大きい。ここ数カ月のOPECプラスの供給量は表明された計画を大きく下回り、原油相場の抑制にはほとんど寄与していない。

  今回の決定はほぼ予想された通りで、原油相場の反応は薄かった。ロンドン時間30日午後1時34分時点で、北海ブレント原油は0.5%安の1バレル=115.69ドルで取引されている。

  トレーダーの間では、サウジやアラブ首長国連邦(UAE)が残る余剰生産能力をどれだけ活用するのかに関心が強まっており、バイデン米大統領が7月に予定するサウジ訪問がそれを左右する可能性がある。発表文によると、OPECプラスは次回会合を8月3日に開催する予定。

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