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2022-0815-相場観察

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【今朝の5本】仕事始めに読んでおきたい厳選ニュース

千葉 茂2022年8月15日 6:00 JST

  • 米議員団が訪台、サウジアラムコ決算、米エネルギー長官の予想
  • 米議会議事堂のバリケードに突入、ウクライナ軍反撃

米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月の会合で実施するとみられる利上げ幅を巡り、最近は強い雇用統計とインフレ減速を示す物価指標の間で市場の見方が揺れています。3会合連続の0.75ポイントの利上げを実施するのか、それとも0.5ポイントにとどめるのか。今週はその手がかりを得ようと、17日に公表される7月会合の議事要旨に市場の注目が集まりそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

一段と緊張も

マーキー米上院議員(民主党)率いる米議員団が14日、台湾に到着した。2日間の日程で滞在する。これにより、ペロシ下院議長による今月初旬の訪台以降高まっている中国との緊張が続くリスクがある。米議員団は台湾の蔡英文総統や呉釗燮外交部長(外相)、および台湾の議員らと会談する。台湾外交部が発表した。

世界最高益

サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの4-6月(第2四半期)決算は前年同期比90%増益となった。原油高と増産が寄与し、四半期ベースの調整後利益としては世界の上場企業の中で最高を記録した。純利益は484億ドル(約6兆4570億円)。前年同期は255億ドルだった。市場予想は462億ドル。収入は80%増の1500億ドルで、これもアナリスト予想を上回った。フリーキャッシュフローは53%増の346億ドル。

一段安の見通し

グランホルム米エネルギー長官は14日、米国のガソリン価格がさらに下落するとの見方を示した。米国のガソリン平均小売価格はガロン当たり4ドルを下回り、3月以来の低水準となっている。米エネルギー情報局(EIA)は平均小売価格が10-12月(第4四半期)に3.78ドルに下落すると予想している。予見し得ない「世界的なイベント」が起こらなければ、この予測通りになるだろうと長官は話した。

議事堂のバリケードに

米首都ワシントンで14日、議会議事堂を取り囲むバリケードに男が車で突っ込み、男の車が炎上。男は車から出て、空に向けて数回発砲、その後自らを撃って死亡した。警察が発表した。他にけが人などはいなかった。「議会は休会中で、現時点では男は議員を標的としていたわけではないとみられる。警官は発砲しなかったもようだ」と声明で説明した。

ドニプロ川の攻防

ウクライナ軍は南部ヘルソン州での反撃に注力している。同州を流れるドニプロ川を渡りロシア軍が物資の補給輸送に使ってきた主要な複数の橋はここ数日で、利用できない状況となった。 同州のノバカホフカなどにあるロシアの弾薬庫を破壊したと、ウクライナ軍の南部司令部はフェイスブックに投稿。投稿画面では爆発や煙が上がっているのが見えるが、攻撃は確認されていない。

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