パウエルFRB議長、利上げ終了の可能性を示唆-米金融市場は歓迎
Steve Matthews、Craig Torres
2023年11月2日 10:20 JST
- 「さらに引き上げるべきか」が現時点の問いだとパウエル議長
- 年内の追加利上げ予想を示唆したドット・プロットに距離置く
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は1日、金融当局として過去40年で最も積極的に進めた金融引き締めサイクルが終了した可能性があるとの見解を示唆した。当局は同日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で2回連続の利上げ見送りを決めた。
議長は会合後の記者会見で、「われわれが答えを求めているのは『さらに引き上げるべきか』という問いだ」と述べるとともに、「ペースを落とすことで、一段の行動が必要な場合、どの程度の行動がさらに必要なのかよりよく認識できている」と話した。
FOMCは同日まで2日間の日程で開いた会合でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを5.25-5.5%に据え置いた。当局者は声明で、もう1回の利上げの可能性を残しつつも、最近の米中長期国債利回りの上昇で追加利上げの誘因が減じる可能性を示唆した。
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